スポーツクラブに入会しているけれど、さまざまな理由で通うのをやめたいと考えたことがある方は少なくないのではないでしょうか。しかしその際、「やめたいが伝えにくい」「手続きはどうしたらよいのか」といった悩みを抱える場合もあることでしょう。そこで本記事では、スポーツジムを休会・退会する方法や注意点などについて説明します。

休会・退会制度の違いを知る

スポーツジムに通えなくなった時に活用できるとして「休会」と「退会」があります。まずはそれぞれの制度の違いについて知っておきましょう。「休会」とはスポーツジムの会員として在籍したまま、一定期間休める制度です。休会中は月会費の支払いが通常料金よりも少額、または払わなくてもよいメリットがあります。

「退会」は、会員として在籍するのを止めてスポーツジムとの契約を解除する制度です。契約を解除するので、退会手続きをしてしまえば月会費を支払う必要はありません。再度同じスポーツジムに通いたくなった場合は、再入会の手続きが必要です。スポーツジムによっては一定期間内であれば、入会金不要で再入会できる場合があります。

休会・退会がおすすめの人の特徴

ここからは、どのようなケースで休会・退会を選択すればよいのか説明します。

休会

休会は何らかの理由でスポーツジムを一旦休まないといけない場合に活用しましょう。たとえば、数か月間仕事が忙しくなり通えなくなる、病気で一定期間通えなくなる、などの場合は休会することをおすすめします。期間としては1か月～半年程度であれば、休会扱いとしてくれるスポーツジムが多いようです。ただしスポーツジムによっては、休会制度がない場合もあるので確認が必要となるでしょう。再びスポーツジムに通う意思があるのに退会してしまうと、再度入会することになり手続きが面倒な場合があるので気をつけてください。

退会

退会は「もうスポーツクラブに通わない！」と決めた人におすすめの制度です。決められた期日に退会届を提出すれば退会できます。たとえば引っ越しする、病気などで長期間通うのが不可能になった、現在通っているスポーツジムに不満がある場合などは退会するのがよいでしょう。休会と退会、自分がどちらを選んだ方がよいのかよく考えてから決めてください。

退会でありがちなトラブル

退会を決めても、入会した時の契約内容によってはスムーズに退会できない場合があります。トラブルにならないように以下のことを確認しておきましょう。

入会時のキャンペーンの内容によっては契約にしばりが発生することがある

スポーツジムは入会者を増やしたいので、入会時は何らかのキャンペーンを行っていることが多いでしょう。たとえば、初月の月会費が無料、紹介すると紹介者・入会者に特典がある、などお得にスポーツクラブに通い始められるキャンペーンで、新規会員の入会を促しています。

しかし、このようなキャンペーンで入会した場合は、半年以上の継続が必要であったり、途中解約の場合は解約金がかかったりすることがあるのです。キャンペーンを適用して入会したかどうかは、入会時の契約書に記入されているので確認してみてください。それでもどうしても退会したい場合は、スタッフに相談してみましょう。事情によっては配慮してくれることがあるかもしれません。

退会を申請する期限を確認しておく

退会届を提出すればすぐ退会できるわけではありません。スポーツクラブによって異なりますが、退会したい月の10日まで、前月の31日までなど、退会届の提出期限については決まりがあります。退会を考えはじめた時に、いつまでに退会届を出せばよいのか確認しておきましょう。わからない場合はスタッフに聞き、入会時の契約書に記載してあるものを確認してください。

クーリングオフ適用されない

スポーツクラブに入会してすぐに入会を取り消したい場合、原則クーリングオフは適用されません。クーリングオフを適用できるのは、特定商取引法によりクーリングオフが可能な取引と期間が定められています。スポーツジムの契約に関しては当てはまらないため、入会の際には注意が必要です。ただし例外もあり、路上で勧誘されて契約した場合は該当することがあります。

退会を引き止められる

退会する会員がいたら、スポーツクラブとしては利益が減ってしまうので引き留めたいところではあるでしょう。スポーツクラブによっては、退会を申請するとしつこく止められることもあるかもしれません。しかし、退会をする権利は会員であれば誰にでもあるため、退会する意思があることをスポーツクラブ側に伝えることが大切です。

休会と退会は自分の状況によって使い分けましょう。休会は簡単な手続きのみで済む場合が多いですが、退会する場合は確認しておいたほうがよいことがいくつかあります。とくに、いつまでに解約の申請が必要かなどはチェックしておきましょう。休会・退会はスタッフに伝えにくいこともあるかもしれませんが、必要な手順を踏んでスムーズに手続きできるようにしてください。

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